【お知らせ】 HONDAさんの公式サイト内「原付クラブ」にて、カブに関する記事を担当させていただいています。

>>原付クラブ 山のくらし ときどきカブ by 今井ヨージイラストレーション

新型スーパーカブ(2017)に歓喜。我が家のカブ90近況も

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思えば、2009年に登場したパイプフレーム+プラ外装の完全新型スーパーカブで時代が切り替わるという覚悟を決め、「これはこれで…」と自分を言い聞かせたものの、2012年の >>ファンシースクーター風モデルチェンジで完全に心をへし折られました。さらにメイドインチャイナになったためか、品質に対しての悪評が尽きず、世界に誇るカブが落ちぶれていく様に立ち尽くすしかありませんでした。

そんな茫然自失のなか、先日登場した2017年の新型カブ。
>> スーパーカブ50 / 110 | Honda

プラ外装ではありますが、カブの古き良きスタイルを崩すことなく、現代的なデザインで再定義されたという印象。さらに生産を伝統の熊本工場に戻すということで、ニュースを見た瞬間、ナウシカのラストシーンで「奇跡じゃ!」と泣き崩れるオオババ様状態に。構造は2009年モデルに近いものと思いますが、歴史あるカブに対するリスペクトと、カブファンに対する労りと友愛がデザインに満ちています。

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特に、復活したサイドカバーのデザインがたまりません。フレームが盛り上がり、その途中からカバーとなる造りによって、おそらくカバーのボリューム感というか箱っぽさを抑えスレンダーに感じます。カブらしさと、スッキリしたスタイルを両立したアイデアはカブ愛があってのことでしょう。
また、カラーリングも絶妙。まずは定番カラーというところですが、今後のカラバリも期待できそうです。

>>タイプ・価格 スーパーカブ50 / 110 | Honda

スーパーカブpro2017

そもそも、どう考えてもカブファンには受け入れられない2012年角目モデルが登場したのは、カブの主要マーケットである東南アジアではレトロな丸目ライトが大変不人気で全く売れず、商売の観点からはやむを得ないデザインであったそうです。日本のニッチなカブマニアのためにレトロ感とか言ってられないのも納得できますが…。
今回のデザインが海外で受け入れられるのか、海外向けに小変更があるのかは分かりませんが、伝統あるカブのキャラクターを維持しつつ、益々のご発展ご活躍を期待しております。
ちなみに、スーパーカブPROも新型となっており、郵便局のバイクも徐々に新型が納入されているそうです。

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<追記> 今回の丸目の新型は日本向けモデルとなり、海外仕様は2012年同様の角目だということです。
<追記2> 新型カブをベースにしたクロスカブも新型が発表されています。現在のところ発売時期は未定とのこと。

<追記3>2018年2月に新型クロスカブ110と50が正式発売されました。
>>新型クロスカブについての記事はこちら

新型クロスカブ2017

我が家のスーパーカブ90の近況

さて、2014年に我が家にやってきた>>旧型スーパーカブ90ですが、整備に一苦労させられました。もともとこのカブは、福岡のカブマニアのポリスメンがプライベートで乗っていたそうなのですが、転勤でしばらく実家に置いていたところ、微妙に進んだ外装の痛みが気に入らず手放したと聞いています。
外装についてはホイールやボルト類が若干サビている程度だったのですが、私を悩ましたのが、いたずら防止の特殊ボルト。サイドカバーやヘッドライト周りのボルトが、偏芯した一つ穴の謎ボルトで封印されており、対応する工具を探したり、手持ちの工具で無理やり回そうとしましたが固く閉ざされたままだったのです。このままではバッテリーも交換できないため、最後の手段としてボルトを破壊することに。

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ドリルで穴を増やしてラジオペンチで回したり、ディスクグラインダで切り目を入れて無事ボルトを除去。

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ようやくサイドカバーを取り外すとまさかのトラップが。

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車体を揺らすと大音量でアラームが鳴る防犯装置です。さすが修羅の国 福岡のポリスメンだけあって防犯対策が万全。仕掛け爆弾だったら死ぬところでした。以前もリトルカブ関連の記事で書きましたが、カブはバイク盗難の面において、そこらへんのキッズには不人気なものの外国人窃盗団に大人気らしく、油断するとすぐにトラックで持っていかれるそうです。そのへん分かってる警察官だからこその念の入れようでしょうか。

このスーパーカブは、バイクガレージが完成するまで2年ほど実家の納屋で寝かせていたので、キャブの掃除やバッテリー・オイル交換、破壊した盗難防止ボルトを純正ボルトで新調して完全復活しました。すでにカブラ風レッグシールド(?)とロングシートに交換してありますが、このまま、ほぼノーマルスタイルで維持していきたい1台です。

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逆に、>>ほぼ半生を共にしているリトルカブについては、「カブ離れしても良い1台」ということで、最強の野良仕事仕様を目指してカスタム中です。詳細は追々。

↓私のお気に入り。友人の東南アジアみやげ、ベトナムのカブの写真集です。