【お知らせ】 HONDAさんの公式サイト内「原付クラブ」にて、カブに関する記事を担当させていただいています。

>>原付クラブ 山のくらし ときどきカブ by 今井ヨージイラストレーション
2015年に600坪の荒れた山林を購入。植林された針葉樹を伐採して広葉樹の苗を植え、季節を感じる里山へ転換する壮大なプロジェクトです。将来、薪を確保するための薪炭林として、色んな木々を愛でる庭園として、コツコツと整備しています。

ユンボや農機, 山の開拓

8年目の山の開拓レポート

昨年に続き、今年も年末に慌てて更新するスタイルになってしまいました。来年こそがんばりたい。
さて、当ブログ人気第1位の「>>山の開拓プロジェクト」ですが、更新は滞っているものの8年間コツコツ開拓と管理を続け、最近ようやく森っぽさが出てきました。

ユンボで平地や段々畑を整備

【2016年〜2018年頃】 この辺りの山にしてはなだらかな傾斜の敷地ですが、やはり斜面と平地では使い勝手が違います。平地は便利なのですが、がっつり造成地のようにしてしまうのはではなく、自然の地形の中に道や平地が溶け込むスタイルを目指します。この敷地は近くを流れる用水路整備の残土らしき不自然な起伏や、その昔、猪が里に降りてこないよう作られた土塁(獅子垣)の跡などでやけにいびつなので、それを本来の地形に整えつつ、必要な平地や段を作っていきます。

造成に使うような大きなユンボなら半日で終わりそうな作業ですが、1.5トンのユンボでコツコツ進めます。土木工事は見ているだけでも楽しめる私ですので、自分で地形をいじるのは楽しくてたまりません。手早く終わらしてしまってはもったいないくらいです。

ユンボや農機, 山の開拓

丸太で作る農機具小屋

>>趣味のユンボを購入してからというもの、ユンボが雨ざらしにならないよう急いで小屋を作るつもりでいながら気がつけば数年経っていました。建機や農機は基本的には雨ざらしで大丈夫な気もしますが、私の心が痛むので本腰を入れて「ユンボハウス」の建築に取り掛かりました。

丸太ベースで小屋を設計

小屋を設計するにあたり、できるだけ大きく広く、簡単で、材料が少なく安価であることを重視しました。製材された木材を使ったほうが楽ではありますが、この時のために、敷地で伐採した杉やヒノキの皮を剥いでストック(←雨ざらし)してあるのです。角材より丸太のほうが加工が難しいのですが、逆にワイルドに作って多少傾いていてもそういうもんだと開き直れるメリットもあります。
そのようなわけで、困難を覚悟で考えた設計図の一部がこちら。

私のフワッとした建築知識上、柱間を4m飛ばすというのはけっこう大ごとで、それなりの梁の太さや本数が必要になります。直径約20cmの丸太2本で飛騨の積雪にも耐えられるのか不安がありますが、最悪、雪下ろしをしたり大雪の時だけつっかえ棒を入れてやりすごす覚悟で突き進むことに。

ユンボや農機, 山の開拓, 薪ストーブ

薪ストーブユーザーとして軽トラは必須なものの、実家にあるので維持費をかけてまで所有する必要はないスタンスなのですが、薪や土砂のちょっとした移動に小回りの効く運搬車が欲しいと思っていました。時々オークションをチェックするも、ボロボロの割に輸送代のほうが高くつくような状況。そんなとき、市内の鉄回収業者の前を通りかかると、解体寸前の農機具の山を発見。よく見ると、そこで待っていたかのように理想的な運搬車が雨ざらしになっています。さっそく業者に声をかけてみたところ、解体予定だが欲しい人には鉄クズ価格で売るわ、ということなので迷わず飛びつきました。

4輪のダンプ付き運搬車を購入

まさに探していた運搬車です。四輪駆動だったら文句なしですが、畑に突入するわけではないので二輪駆動でも上等です。お値段は驚きの15,000円。軽トラの積載重量は350kg程ですが、こちらは500kg。驚異の超低速走行なものの、ごく短距離であれば安全かつ頼もしい。
長年使い込まれてオンボロながら、一応エンジンはかかって走行できたので、整備のやりがいがあります。

運搬車のエンジン周りの整備

一応エンジンはかかるものの明らかに不安定なので、キャブレターの掃除に加えて、ガソリンタンクのサビを取ります。年季の入ったプラグ、エアフィルターは気持ちよく新品に交換。

ユンボや農機, 山の開拓

ユンボの爪

ユンボの整備にあたって真っ先に交換したかったバケットのツース(爪)。しかし、サビとセメントまみれの特大ボルトが私の力ではビクともせず、後回しになっていました。整備業者であればボルトを焼き切るところだと思いますが、DIYレベルならディスクグラインダーで切り目を入れれば緩むであろうと思いつき着手。ツースやボルトはネットで注文しました。VIO15に適合しそうなボルト式ツースは1500円×4個、ボルトは300円×8個必要です。

ユンボや農機, 山の開拓

ヤンマーVIO15

2015年に借りたユンボでその楽しさの虜となり、田舎暮らしの末期状態「趣味のユンボオーナー」になった記録です。

中古のユンボをヤフオクで購入

マイユンボの希望条件としては、車体重量1トン〜2トン、年式やメーカーは問わないものの、なるべく長く維持できる状態で、ご予算は少々無謀な20〜40万といったところ。ユンボは意外と原始的かつ頑丈なので、古くて格安でも致命的な故障さえなければ、十分働いてくれるだろうということでオンボロ上等です。

1トンから2トンというチョイスは、開拓中の山でなんとか抜根をこなしつつ、我が家の庭の土工でも使える、汎用性重視のサイズ感です。個人的に抑えておきたいポイントとして、両サイドから乗り降りできるタイプであること。これは大抵2トン未満の機種に限られます。また、大きくなるほどに保守部品もお高くなるので、趣味であれば程々なサイズにしといたほうが良さそうです。

数ヶ月間、ネチネチとヤフオクをウォッチしていたところ、ビビッと来たユンボを発見。ヤンマーVIO-15初期型、2550時間、輸送費込みで70万円。豪快に予算オーバーしていますが、日々色んなユンボを見ているうちに、後方小旋回の安定感あるデザインにうっとりしてしまい、道具というより愛車を買う感覚で完全に金銭感覚がおかしくなり、ノリノリで落札。大きな幼児は歯止めがききません。また、後方小旋回としては滅多にお目にかかれないお求めやすいプライス(←錯乱)だったことも見逃せません。

ユンボや農機, 山の開拓

開拓とユンボex26
(↑はじめてのユンボにはしゃぐ幼児2人。)

山の開拓 第1回の記事から2年以上経過してしまったのですが、開拓は地道に進行しています。ネタはいくらでもあるのですが、ブログ書いてる暇があったら苗を一本でも植えろとか切り株を一個でも抜け、という働き者の血が騒いで山に飛び出してしまい更新もままなりません。

山の開拓 第1回の記事はこちら。

ユンボを借りて抜根と整地

(2015年4月頃)
開拓にあたって、敷地内に作業道を開設したり、ある程度の平地を作って土場にするため、ユンボの導入を検討しました。一応、それらの作業をプロに依頼することも考えたのですが、抜根となると大型の重機が必要になるため、結構な額のお見積もりに。ユンボの購入やレンタルも含めて方方に相談していたところ、友人の親戚のご厚意で2.6トンのユンボを貸してもらえることになりました。傾斜地でユンボ未経験者が抜根するというモストデンジャラスな案件に、業務用のユンボを一ヶ月以上預けるというワイルドな心粋に感謝の言葉もありません。

ちなみに、ユンボの免許や資格についてですが、3トン以下のものを個人が私有地で使う分には不要と解釈されています。業務で使用したり、リース業者から借りる場合は、労働安全法の規則で教習を受ける義務があるとのこと。

ユンボの操作経験は「スマホアプリで少々」な私が挑む土工。使ってみて分かったのですが、ユンボは油断すると簡単にバランスを崩します。重いものを持ち上げて旋回する時や、斜面での作業など、常に重心を意識しておかないと横転事故待ったなしです。今回のような斜面での抜根は特に危険。借りているユンボゆえ、慎重に慎重を重ね、不安なことはやめとくフロンティアスピリッツです。合言葉は「御安全に」。

住居とインテリア, 山の開拓, 薪ストーブ

薪ストーブを設置

ブログのネタは山ほどありながら、山すぎて何から手を付けたらいいのか分からなくなって2,3年経っていますが、コツコツと発信し、いずれはDIY、アウトドア、庭造り、ガレージライフ系統のオウンドメディアを気取ろうと思いつき、重い腰を上げています。

薪ストーブの導入を検討 (2013年 初冬)

田舎暮らしを始めてから、圧倒的な手間と時間を消費し、スローライフとかロハスといった雰囲気だけ醸しつつ、私を過労死寸前に追い込んでいるのが「薪ストーブ」です。都会から田舎に移り住むと薪ストーブに目覚めるというのは定番の事象であり、退職後に蕎麦打ちとか、大学生がラテアート、といった、一定の条件下で発症するムーブメントというか、人の定めのようなものです。
それに加え、田舎の旧家である今井家は少々の山林を所有しているため、薪の調達には事欠かないであろうという安易な事情もあります。また、この地域の気候を鑑みると、寒がりかつ昼夜逆転生活の私が真冬に1日中ヌクヌク過ごすためには、どれだけ灯油や電気が必要であろうか、と。
そのようなわけで、田舎暮らしハイと寒さで錯乱し、薪の確保に生涯を捧げる覚悟と、本体・工事費100万円を手に、薪ストーブの導入となりました。

山の開拓

yama01
戦後植えられた杉やヒノキの価値が下がり、放置された山林が問題となっている昨今、自宅近くの荒れた杉林600坪を買いました。「気でもくるったのかー!」と身内もビックリですが、当奇行のコンセプトは以下のとおり。

  • 「鬱蒼とした杉林」から「四季を感じる里山」へと転換し、近隣の景観を改善。
  • 密集した杉の大木を伐採することで、周囲の田畑への日当たりを改善。
  • 子供が遊んだり、思いつきでキャンプしたり、丸太小屋を作ったりと、やりたい放題のフィールドに。
  • 薪ストーブの薪となるナラやクヌギの薪炭林に。また、近隣で集めた薪を一時保管する土場として。
    >>薪ストーブの詳細はコチラ
  • 自宅の庭に植えるのは躊躇した、大きくなる木(ケヤキやハルニレ)を気兼ねなく育てる。

20年もすればそれらしい里山になるであろうという、たいへん気の長いプロジェクト。当ブログでは開拓の記録を時々レポートしていく予定です。

山を購入・名義変更登記

(2014年10月)
山の所有者であるご近所さんに相談。やはり持て余していたそうで、二つ返事で売ってもらえることに。双方の必要書類を用意し、高山市の法務局にてセルフ登記。本来なら司法書士に依頼して数万円かかるところですが、単純な名義変更なのでネットで調べれば素人でもなんとかなります。