27年前に買ったM65フィッシュテールパーカーがエモい

長年タンスの肥やしとして引き出し1つを占拠し、奥様から煙たがられていた米軍M65フィッシュテールパーカー。専門学生1年目の1998年に名古屋大須の有名ミリタリーショップで購入し、バイクでの通学やバイト通勤で愛用していたものです。当時は兄のお下がりのスクーター(ホンダDio)に乗っていたため、クラスメイトのおしゃれ番長に「今井くん、それモッズじゃん」などと言われていましたが織田裕二とかモッズリスペクトは1mmもなく、ただの筋金入りミリオタだったのでした。
ミリオタゆえ、学生2年目以降、西ドイツ軍フィールドジャケット、米軍M65フィールドジャケットを購入。都会の冬に似つかわしくないフィッシュテールはだいたいクローゼットに吊るされ、時々ハンガーが曲がって落下したりしていましたが、モラトリアムで濃厚な時代を共に歩んだ相棒でした。
メルカリで売られかけるM65フィッシュテール
相棒と言いつつ、ほぼエスキモーなEXTREME COLD WEATHER仕様のコートを着る機会は近年もなく、タンスのキャパも圧迫するので「いよいよメルカリか」と相場を調べたところ、なんと驚きのプレミア相場であることが判明。ビンテージゆえ希少、また最近のダボダボファッショントレンドにより人気が出て年々相場が上がっているらしく、実物新品なら10万円前後、中古でも5万円前後という感触です。買った当時は1万円前後だったと思いますが。
そんな事情を知ったら急にええ感じに思えてきて「だったら着るわ」と27年ぶりに一軍に返り咲いたのでした。寒さ厳しい飛騨の冬ですので、犬の散歩や部活の見学、バイクでの買い出しに今更ながらエスキモースタイルのありがたさを噛み締めています。
近年は「防寒着ならワークマン!なんなら全身ワークマン!」という職人魂を宿していましたが、27年ぶりに着るM65フィッシュテールパーカーが醸し出す、あの頃のエモさと10万円のコートという見栄が心まで暖めてくれるのでした。



レプリカは普通に売ってます
普通に売ってる手頃なやつはレプリカですが、ちゃんとしたレプリカブランドもあるのでミリオタでなければレプリカでいいと思います。















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